クレジットカードを新しく発行する際は、必ず申込後に審査を受けることになります。
諸々の事情から「審査なしで作れるクレカが欲しい!」と思っている人は多いかもしれませんが、残念ながらすべてのクレジットカードでは審査が存在します。
しかし、審査基準が緩いとされるカードも一定数存在しています。
この記事では、クレジットカードの審査について触れつつ、少しでも審査に通る可能性を高めるための対策についても解説します。
クレジットカードの審査とは
クレジットカードは、例外なくカード会社による審査が行われます。
クレジットカードのクレジットとは、日本語で「信用」を意味し、クレジットカード会社は「契約者を信用して後払いの返済を認める」ことでカードを発行しています。
つまり、クレジットカードを発行してもよい人かどうかを判断するために、クレジットカード会社は審査を行っています。
原則として、審査の結果「返済能力がある」と判断した人にだけ、クレジットカード会社はカードを発行するのです。
具体的な審査内容・審査基準は、残念ながら開示されていませんが、一般的には次の2点が重視されるといわれています。
●信用情報(過去のクレジットカード・ローン申込みや契約に関する情報)
●属性情報(申込者の支払い能力を判断する情報)
信用情報には、本人識別情報・クレジットカード申込内容・過去の契約内容・借入状況などが含まれ、こちらは「クレジットヒストリー(クレヒス)」という別称もあります。
こちらに特段問題がなければ、まずは第一段階をクリアしたといってよいでしょう。
次に属性情報ですが、こちらはクレジットカードを利用した料金をきちんと支払えるか、申込者の支払能力をチェックするための情報です。
職業や勤務先のほか、勤務年数・年収などがチェックされ、発行予定のカードの基準を満たしていれば発行されます。
「クレカ審査なし」は基本的に存在しない
先にご紹介したクレジットカードの審査は、審査の難易度こそカードによって異なりますが、基本的に審査なしでカードが発行されることはありません。
申込者の信用情報・属性情報が、発行を希望するクレジットカードの審査基準に届かなかった場合、クレジットカードは発行されない可能性が高いでしょう。
ただし、審査基準はクレジットカードによって異なるため、相対的に見て「審査基準が緩い」カードが存在しているのは事実です。
色々なクレジットカードの審査に申し込んだ結果、なかなか審査に通らず悩んでいる方は、審査に通りやすいカードを中心に選んでみることをおすすめします。
具体的なクレジットカードの種類としては、次のようなものが考えられます。
●消費者金融等が発行するクレジットカード
●スーパー・コンビニ・ネットショップなどで発行しているクレジットカード
●リボ払い専用のクレジットカード
●デポジットカード(利用前に預けた保証金が限度額になるクレジットカード)
これらのカードの審査を依頼することで、これまでクレジットカードが作れなかった人でも、審査に通る可能性があります。
少しでも審査に通りやすくするための対策
クレジットカードの審査の難易度を少しでも下げ、審査に通過する可能性を高めるためには、以下のポイントを押さえた上で審査を申し込むとよいでしょう。
●キャッシング枠を「0円」に設定する
●利用限度額を「30万円以下」にする
●正確に申告する
キャッシングを利用する機会が少ない場合は、最初からキャッシング枠を0円に設定することにより、カード会社に「必要以上の借入れをしない」というイメージを与えやすくなります。
また、利用限度額を30万円以下にすると、支払可能見込額の調査が省略されるため、その分審査に通りやすくなることが期待されます。
年収や勤続年数などの情報を申込書などに記載する際は、嘘偽りない申告を心がけましょう。
過去に支払い遅延があったとしても、それを包み隠さず申告した方が、審査には通りやすくなるはずです。
まとめ
クレジットカードの審査は、どのようなカードであっても必須であることから、残念ながら「クレカ審査なし」は実現しません。
しかし、審査の難易度が低いクレジットカードを選ぶことで、なかなか審査に通りにくい人であってもクレジットカードを持てる場合があります。
審査の難易度を下げるポイントとして、キャッシング枠を0円にすること、利用限度額を30万円以下にすることにも注意しましょう。
もちろん、いかなる場合でも正確に申告することが大切です。