自宅などにある不要なものを売ったり、珍しい商品を買ったりするのに役立つフリマアプリの「メルカリ」では、珍しい切手が出品されていることがあります。
しかし、切手をメルカリに出品しようと考えた場合、出品できない切手も存在していることから注意が必要です。
この記事では、メルカリで出品できる切手の種類と、実際に出品する際の注意点について解説します。
メルカリでは切手の出品自体は可能
メルカリにおいて、切手を商品として出品すること自体は可能です。
しかし、次のような条件が設けられています。
●単位が銭/圓の切手
●外国切手
●使用済みの切手
まず、単位が銭/圓の切手というのは、発行された時代が古く「郵便局で受け付けていない」切手が該当するものと考えられます。
具体的な年代としては戦前が想定され、すでに切手として使用できないものもいくつか存在しています。
次に、外国切手についてですが、こちらは日本以外の国々が発行した郵便切手を指します。
それぞれの国で特徴的なデザインがほどこされており、主に切手のコレクターが収集しています。
外国切手は日本国内で使用できないため、純粋に収集用の商品として取引されることが考えられます。
そのような事情から、メルカリで出品が認められているものと推察されます。
また、使用済みの切手は切手として使用できないことから、こちらも出品が認められています。
よって、これから未使用の切手を出品しようと考えている方は、メルカリ以外の方法を検討してみましょう。
メルカリで未使用の切手を出品できない理由とは
なぜ、メルカリにおいて未使用の切手を出品することができないのでしょうか。
様々な理由が考えられますが、最も大きなものの一つに「換金性が高い」ことがあげられます。
大前提として、郵便局では切手を現金で払い戻すことは行っていません。
しかし、切手には有効期限がなく、違う券種や郵便はがき、レターパック封筒などに交換することができます。
また、切手が必要な企業・組織などと取引がある人なら、直接切手を売ろうと思えば売れるでしょう。
こういった切手の特徴から、マネーロンダリングなどに利用される懸念があり、メルカリでは希少性が低い未使用の切手の販売を禁止しているものと推察されます。
使用済みの切手で価値が高いものはある?
買取市場において、使用済み切手は未使用のものに比べて価値が低いとされます。
しかし、切手のコレクターの中には「消印」の希少性に注目して使用済み切手を集めている人もいます。
消印自体が価値を持つケースとしては、例えば次のようなものがあげられます。
●特殊通信日付印(「特印」ともいわれ、万博など主に国家的記念行事のときに使われる記念印)
●小型記念通信日付印(「小型印」ともいわれ、地域の記念行事や施設の開設記念などで使われる記念印)
●風景入通信日付印(「風景印」ともいわれ、観光などの記念として用いられる日付印)
●初日用通信日付印(「初日印」ともいわれ、切手・ハガキの発行日に押される日付印)
また、価値の高い切手であれば、使用済みのものでも買い取ってもらえる場合があります。
特に、赤猿や見返り美人、月に雁といった有名なものは、使用済みであっても査定を依頼してみる価値はあるでしょう。
まとめ
メルカリでは、原則として未使用の切手を出品することはできません。
ただし、例外として古切手や外国切手、使用済みの切手などは出品できます。
使用済みの切手は、未使用の切手に比べると価値は下がることが多い反面、コレクターの中には消印に価値を見出す人もいます。
また、珍しい切手であれば使用済みでも値段が付く場合があるため、気になる切手があれば査定を依頼してみましょう。