切手買取を依頼する際の注意点|シート・バラの違いや取扱方法も解説

切手買取は、普段聞き慣れない用語も多いことから、価格表などを見ただけでは自分がもっている切手の値段を把握できないことも珍しくありません。

例えば、シートで売るのとバラで売るのとで値段がどう違うのかなど、よく調べると気になる点も多いはずです。

また、一般的な切手と違い、高価格での買取が見込める切手も存在します。

この記事では、初めて切手買取を依頼する方向けに、依頼時の注意点について解説します。

切手買取を依頼する前の注意点

切手買取は、依頼する前に知っておくとよいことがいくつか存在します。

代表的なものが「切手全般の種類」で、主に以下のようなものがあげられます。

普通切手シート

普通切手シートとは、普段よく使われている切手が100枚・20枚といった単位でまとまっており、四隅に耳紙(枠紙)があるものをいいます。

切手は1~1,000円の額面で多種類のものが発行されており、その切手をシートで購入した際の本来の枚数が残っているものを「シート」と呼びます。

仮に、最初は100枚シートで購入した切手を80枚使用し、残り20枚の状態で買取を依頼した場合、それはシートという扱いにはなりません。

買取を依頼する場合、基本的にはこの「シート」単位で購入してもらうケースが多く見られます。

バラ切手

バラ切手とは、切手のシートから切り離されている状態の切手を指し、古いものから新しいものまで様々です。

また、「お年玉切手シート」や「ミニシート」といった一部シートに関しては、1シートに含まれる切手が10枚未満であることから、お店によってはバラ切手として取り扱われます。

バラ切手は、シート切手に比べて買取のルールがシビアになっており、額面ごとに袋を分けないと買取してもらえないケースもあります。

コレクションの内容によっては、使用済み切手が混じっていることもあるため、お店が公開している査定時の注意事項に目を通し、スムーズに査定できるよう準備しましょう。

記念切手シート

記念切手とは、国家的行事・記念日などを記念して発行される切手のことをいいます。

シート内の切手を1枚でも使っていると、バラ切手として扱われるため注意が必要です。

切手としてはもちろん使えますが、いわゆる「プレミア切手」に分類されるものの多くは、こちらの切手記念シートが多い傾向にあります。

切手買取時の注意点

少しでも切手の買取額を高くしたい場合、次のような点に注意しましょう。

●シート切手はそのまま査定に出す(バラにすると価値が下がるおそれがある)

●売却予定のものと、そうでないものを査定前日までに分ける

●取扱時はできるだけ先端が丸いピンセットを使用し、劣化を防ぐよう注意する

●消印があるものでも、念のため査定を依頼する(価値の高い消印もあるため)

●買取OKの切手の種類を確認しておく(お店によっては買い取ってもらえないものもある)

●査定日まで日が空いている場合は保管方法を工夫する(ストックブック・ファイルなどを使用する)

普段から切手を使う機会がない場合、切手の取扱いをどうすべきなのか、具体的にはよく分かっていない人も少なくありません。

切手はデリケートなため、適切な保管ができていないと劣化してしまいますから、最低限ピンセット・ファイルは使用するようにしましょう。

まとめ

切手買取を依頼する場合、シート・バラの種類や記念切手かどうかなど、複数の査定基準が存在します。

希少性の高いものは、それだけ高値で買い取ってもらえる可能性があります。

しかし、原則として「シート」の状態でなければ高額買取は期待できないことから、シートのものは切り取らず保管しておきましょう。

少しでも乱雑に扱うと、切手はその価値を失ってしまう可能性が高いため、慎重に取り扱うことが大切です。

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