自宅・実家で掃除や断捨離などをしている最中に、見たことがない硬貨を見つけたら、それは古銭(こせん)かもしれません。
現在は流通していないものでも、しかるべき場所で査定を依頼すれば、硬貨を買い取ってもらえる可能性があります。
稀少価値のある古銭を欲しがる人は一定数存在しているため、古銭に価値を見出している方以外は、買取を依頼した方が処分もスムーズです。
この記事では、古銭の買取を専門業者などに依頼する際の注意点について、高額査定のポイントにも触れつつ解説します。
古銭(こせん)の定義
そもそも古銭とは、現在製造されていない古い貨幣のことを指します。
具体的にいつ頃の年代に作られたお金から古銭に分類するのか、気になる方も多いと思いますが、この点に関しては厳密な定義はありません。
概ね、現在流通していない古いお金を古銭と呼ぶことが多く、日本であれば江戸時代以前の貨幣や明治時代の古紙幣を指すケースが多いようです。
古銭の多くは、その希少性・歴史的価値が認められれば、高額で取引される可能性があります。
主な古銭の種類と価値
一口に古銭といっても様々な種類があり、その価値は様々です。
以下、古銭の中でも価値が高いものをいくつかご紹介します。
●寛永通宝(江戸時代の代表的な銭貨で、古くて状態が良いものは価値が高い)
●大判・小判(古くから日本で流通していた歴史があり、金を素材としているため価値が高い)
●記念通貨(オリンピックなどの国際イベントが日本で開催された際に発行されたもの)
上記のほか、中国で発行されていた古銭・製造上のミスによって生まれた硬貨なども、高価買取が期待できます。
古銭を買い取ってもらう際の注意点
専門業者などに古銭の買取を依頼する場合は、次のような点に注意しましょう。
信頼できる買取業者を選ぶ
古銭を売る方法はいくつか存在しますが、古銭に関する知識がない場合は、信頼できる買取業者を探すことからスタートする必要があります。
具体的には、以下のポイントに焦点を絞って業者を選ぶとよいでしょう。
●買取対象の古銭の種類(自分が持っている古銭を買い取ってもらえるかどうか)
●古銭買取の実績(買取金額や実績などがホームページ等で公開されているか)
●買取方法(持込・出張など自分に合った方法を利用できるか)
●口コミ(インターネット上で業者の評価を確認できるか)
古銭の手入れをしない
「硬貨は綺麗にした方が買取価格が上がる」と思っている方は多いかもしれません。
しかし、古銭の表面などを磨いて綺麗にすると、かえって傷が付いて価値が下がってしまうおそれがあります。
コレクターの中には、汚れている古銭に趣を感じる人もいることから、あえて磨く必要はありません。
ただし、あまりに状態が悪いものは値段も相応のため、できるだけ綺麗なものを売ることをおすすめします。
鑑定書・ケースがあれば一緒に
古銭の中には、鑑定書やケースなどが付属しているものもあり、これらは査定価格を上げるアイテムとなります。
鑑定書・ケースは古銭の価値を保証する意味を持つため、もし自宅で古銭だけが見つかった場合は、鑑定書などが残っていないか念入りに探してみましょう。
見つけたら早めに買取を依頼する
古銭に価値を見出すコレクターは年々減少傾向にあるとされ、それに応じて取引価格が低下しているものもあります。
ただでさえ、古銭は時間が経てば劣化するものですから、古銭を見つけたらできるだけ早めに買取を依頼しましょう。
古銭の3つの買取方法
古銭の買取を依頼する場合、大きく分けて次の3つの買取方法があります。
スケジュールを考慮して、自分に合ったものを選びましょう。
店頭買取
店頭買取は、古銭を買い取ってくれるお店に古銭を直接持ち込む方法です。
予約なしで受け付けてもらえるお店も多く、その場で査定してもらえるため、近所にお店があってすぐに現金化したい場合はおすすめです。
出張買取
出張買取は、査定スタッフが自宅まで来て古銭の査定・買取を行う方法です。
大量の古銭が見つかったなど、持ち運びが難しい場合には便利です。
宅配買取
近所や地域に買取店がない場合は、古銭を郵送して査定・買取をお願いすることができます。
これを宅配買取といい、梱包材などは買取業者側で用意してくれるため、遠方まで足を運ぶ手間が省けます。
まとめ
古銭とは、主に現在製造・流通されていない古い硬貨を指し、価値のあるものは高値で取引されます。
江戸時代以前の古いものだけが高価値とは限らず、例えばオリンピックなどの開催記念として発行されたものも高値が付く場合があります。
古銭の買取を業者に依頼する場合、自分が持っている古銭の買取実績や、口コミなどを確認してから査定を依頼するとよいでしょう。
また、自宅などで古銭を見つけたら、手を加えず早めに買取を依頼することをおすすめします。