昭和のお金は高価買取できる?主な種類やその価値について解説

多くの人を魅了してやまない「昭和」の時代は、1926年(昭和元年)から1989年(昭和64年)まで続きました。

昭和天皇崩御により、1989年1月8日からは「平成元年」となりましたが、60年以上続いた昭和の時代には数多くの硬貨・紙幣が発行されています。

昭和は比較的新しい年代であるため、その時代の貨幣も古銭・旧紙幣としての価値はさほど高くないものと考えられますが、中には高値で取引されているものもあります。

この記事では、昭和のお金で高価買取できる高価・紙幣について、昭和時代のお金の主な種類に触れつつ解説します。

古銭として価値のある昭和のお金

古銭として価値がある昭和のお金としては、次のようなものがあげられます。

菊十銭アルミ貨●1940年発行 ●年代によって金額が変わり、美品で価値の高いものは数千円で買い取られることもある
五銭アルミ青銅貨●1938年発行 ●デザインが一般公募で決まったのが特徴 ●美品の場合は数百円で取引される
五銭アルミ貨●1940年発行 ●表面は菊の紋章だが、裏面は金鵄(きんし)が刻印されている ●1940年、1941年後期のものが高価値で、美品なら1,000~3,000円ほどの買取額が期待できる
十銭アルミ青銅貨●1938年発行 ●表面に菊の紋章と波が、裏面に桜の花びらが穴を中心に描かれている ●状態の良いものは500~1,000円ほどになる
十銭ニッケル貨●1938年発行 ●ニッケルを使って作られており、流通量も少なめ ●美品は500~1,000円ほどの買取額が期待できる
一銭錫(スズ)貨●1944年発行 ●アルミが戦争で調達するのが難しくなったことから、錫と亜鉛を使って作られた ●買取価格は総じて低めだが、1945年のものは美品が500円ほどになることも
一銭アルミ貨●1938年発行 ●年号の「四」の字が「ル」のように見えるものは価値が高いとされる ●基本的にはありふれた硬貨だが、古いものは美品が1,000円になることもある

レアケースとして価値がある昭和のお金

古銭として価値のある昭和のお金は、買い取ってもらうとしても数千円が買取額の天井と考えて良いでしょう。

しかし、以下のようなレアケースとして知られる昭和のお金に関しては、高値で買い取られる可能性があります。

日本銀行兌換券(裏赤200円)

おそらく、昭和時代のお金で特に有名なものとしては、俗に「ウラアカ」と呼ばれる日本銀行兌換券があげられるでしょう。

ウラアカは、昭和金融恐慌の中で紙幣需要を賄うために急造されたもので、裏面に赤い模様しかなかったのが名前の由来となっています。

こちらはもともと、預金払い戻しに備えて銀行に届けられたものですが、結局預金者の手に渡ることはなく回収されたとされます。

その後、終戦直後の1945年に発行されたものの、新円切り替えにともない1年弱という短い期間で失効となりました。

このような理由から、ウラアカの現存するものは非常に希少であり、完全未使用品に至っては40万円以上にもなるといわれています。

50円硬貨(エラーケース)

50円硬貨には、その中央に穴が空いており、これが製造工程においてエラーを生じさせる一因となります。

基本的に、エラーが生じた硬貨は不良品のため、流通前に回収されることがほとんどです。

しかし、何かの間違いで流通してしまった不良品は、俗にいう「エラーコイン」として高額取引されます。

以下、50円硬貨の主なエラーケースをまとめました。

●穴が空いていない(本来穴が空いている部分がふさがっているもの)

●穴の場所がずれている(本来穴が空くべき部分から穴の場所がずれているもの)

●模様の描かれる角度がずれている(50円硬貨に限らず、すべての硬貨で起こる可能性がある)

もし、このような特徴がある50円玉を見かけたら、査定を依頼してみることをおすすめします。

まとめ

昭和時代のお金は、それ以前の時代の貨幣に比べると、美品でも高額買取されることは稀です。

しかし、レアケースに関しては数十万円で取引されることもあるため、高額買取のチャンスは十分考えられます。

自宅の貯金箱などで小銭を貯めている方は、一度小銭の状態を確認してみることをおすすめします。

もし、50円玉の穴の位置や模様の角度に違和感を覚えたら、査定を検討してみましょう。

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