着物買取で「がっかり」を防ぐ!後悔しないために注意すべきこと

「着物買取を依頼したら、百万円以上かけて買った着物が1万円にもならなかった……」

「大切に保管していた着物だったのに、値段が付かないと言われてショック……」

着物買取を経験した方にとって、こういった「がっかり」はよくある話ですが、これは必ずしも買取業者側に問題があるとは限りません。

この記事では、多くの方が着物買取でがっかりしてしまう理由や、着物買取を依頼して後悔しないために注意すべきことを解説します。

多くの人が着物買取でがっかりする理由

着物買取を依頼した方が査定額を聞いてがっかりしてしまうのは、多くの場合「買取額に期待しすぎている」ことが原因です。

以下、なぜ期待が高まってしまうのか、主な理由をいくつかご紹介します。

購入時の価格をベースに考えている

着物は決して安い買い物ではなく、モノによっては数十万~数百万円をはたいて購入するケースも珍しくありません。

しかし、いくら高級な着物であっても、一度袖を通してしまったらその時点で「古着」となります。

一般的な古着であっても、高額買取につながる場合があるのは、ヴィンテージ品・デッドストック品といった特殊なケースが該当します。

いくら購入した時は高額であったとしても、買取時点で需要がなければ、買取額は安くなってしまうのです。

買取業者の実績に期待が高まってしまう

着物買取サイトなどを見ると、高額買取をうたう業者がたくさん見つかります。

しかし、実際の査定額は想像以上に低いもので、購入額の10~20%で買い取られるケースも珍しくありません。

紹介されている買取実績の多くは、買取業者が特に高く評価した着物を掲載しているに過ぎず、すべての着物が同水準で買い取られるわけではありません。

しかし、多くの人はそのような事情を知らないため、実際に買取を依頼してがっかりしてしまう傾向にあります。

悪徳業者につかまってしまう

残念なことに、着物買取には悪徳業者も数多く存在します。

高額買取をうたい、着物本来の価値よりも低い価格で買い取ったり、着物以外のものを無理やり買い取ろうとしたりするなどのトラブルが後を絶ちません。

場合によっては、古物商の許認可さえ持っていない業者につかまってしまう可能性もあります。

買取業者を選ぶ際は、自ら複数の業者の情報を集め、納得できるところに依頼しましょう。

着物が二束三文になる主な原因

着物の買取額は、時代や作家、素材、状態といった複数の要素によって決まります。

そのため、一般人にとって、着物の価値は分かりにくいものかもしれません。

しかし、自分自身が着物の価値を正しく理解できていないと「二束三文の買取額」にがっかりしてしまう可能性があります。

続いては、着物の買取額が安値になってしまう主な原因について解説します。

状態が悪い

シミや汚れ、カビ、日焼けなど、着物の状態が悪い場合は、買取価格が大きく下がってしまいます。

裏地のシミなどは、価値は下がるものの買取額に大きな影響を及ぼす可能性は低いとされますが、表面の汚れは致命的です。

需要がない

ファッションと同様、着物も時代や流行によって需要が大きく変化します。

例えば、10年以上前の着物の場合はすでに人気がない柄の着物も多いことから、買取価格が低くなる傾向にあります。

素材の価値が低い

着物は、正絹(シルク)で織られたものは高額になり、逆にポリエステル・ウールといった素材で織られた着物は買取額が安くなる傾向にあります。

素材に価値がないというだけで、買取を拒否されてしまう可能性もあるため注意が必要です。

着物買取での「がっかり」を防ぐための方法

着物買取でがっかりしないためには、着物は「必ずしも高価買取されるわけではない」と覚悟を決めるだけでなく、少しでも高値で着物を売る方法を知っておくことが大切です。

以下、具体的な方法をいくつかご紹介します。

需要を見極める

1年を通して、着物は特に需要が高まる時期が存在します。

例えば、入学式や卒業式なら3月、成人式なら1月、結婚式なら6月といった具合です。

着物の需要が高まるのは、これらのイベントの2ヶ月ほど前とされます。

よって、毎年11月~翌年4月までの時期を狙って買取を依頼すると、そうでない時期に比べて着物が高く売れやすいでしょう。

劣化を防ぐ

これから新しい着物を買う場合にもいえることですが、常日頃から保管場所・保管方法に気を付けて、着物の劣化を防ぐことも大切です。

風通しが良いところで畳んで保管し、保管時は「たとう紙」に包むことも忘れずに。

証紙・落款を残す

価値の高い着物の場合、証紙・落款を用意することで、正しい買取額で買い取ってもらえる確率が高くなります。

逆に、高額な着物でも証紙・落款で着物の価値を証明できない場合、査定額が低くなってしまうおそれがあるため注意しましょう。

まとめ

着物買取でがっかりする主な理由は、売る側の期待感が高いことにあると考えられます。

もちろん、悪徳業者につかまってしまうリスクも否定できませんが、着物の価値を高く見積もってしまうことも一因としてあげられます。

着物買取で思っていたような買取額が付かずがっかりしないためには、事前にしっかりと情報収集し、準備をすることが大切です。

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